長引く自粛生活に猛暑も加わって疲れが溜まっている方が多いのではないでしょうか?少しの疲れでも積み重なると思わぬ不調に見舞われることがあります。
疲れが気になったら疲労回復に役立つ成分を意識しましょう!
◇疲労
疲労とは「身体や心に負担をかけ過ぎることで休まないと思うように動けなくなる状態」を指します。疲労があると辛く困るものですが、「しんどい」「だるい」といった疲労感は体に害が及ぶ前に体を守るアラートです。痛みや発熱と同じように体の危機を知らせるもので無視すると過労死やうつ病に繋がる恐れもあるため、無理せず休むことが大切です。
◇疲労のメカニズム
疲れには肉体的な疲労「末梢性疲労」と精神・神経の疲労「中枢性疲労」があります。疲労がある場合、両方の疲労を伴うことが多いそうです。
末梢性疲労
過度に体を動かすことで、筋肉に存在するグリコーゲンなどのエネルギー源の枯渇、一時的な血流の悪化、神経から筋肉への神経伝達の遅れが起こり筋肉のパフォーマンス低下が生じると考えられています。また筋疲労の後の筋肉痛によってさらなるパフォーマンス低下も起こりえます。
中枢性疲労
長期間の緊張状態や思考などから脳内のストレス刺激が強まり脳の活動が活発になり脳の酸素消費量が増大することで、活性酸素が副産物として作られ細胞がダメージを受け疲労感や体の異常にもに繋がると考えられています。
◇疲労回復におすすめ成分
末梢性疲労
ビタミンB1
ビタミンB1は、体内のエネルギー生産経路である解糖系やクエン酸回路などの代謝反応において補酵素(酵素の働きを活性化する)として働きます。ビタミンB1が不足すると糖質からエネルギーが生産されづらくなり、疲労を感じやすくなります。
BCAA(分岐鎖アミノ酸)
バリン、ロイシン、イソロイシンを総称してBCAAと言い、運動時の筋肉でエネルギー源になります。BCAAが不足すると筋肉を分解しグリコーゲン(筋肉に貯蔵してある糖質)がエネルギーに変換されるため、筋肉損傷や疲労からの回復が遅れると言われています。
中枢性疲労
抗酸化物質
- ビタミンE
- ビタミンC
- ポリフェノールなど
中枢性疲労は脳内の活性酸素による細胞へのダメージが原因とされていますが、これらの成分は抗酸化作用を持ち、体内の活性酸素を取り除く働きがあります。またそもそもストレスを溜めすぎないようリフレッシュの時間を設ける事も有効です。
◇まとめ
疲れはカラダからの重要なSOSです。ごまかして深刻な事態になる前に、少しの疲労でも休むよう心がけましょう。