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ふと見つかる円形脱毛症・・・軽症にはステロイド外用剤が効果

円形脱毛症の軽症例ではステロイド外用剤が有効とされています。
その一方で、蛇行型や全頭型などの重症例では、医師による治療が必要です

精神的ストレスによって引き起こされるイメージのある円形脱毛症・・・。
実は自己免疫疾患であることが知られており、治療薬の一つには免疫反応
を抑えるステロイドがあります。
髪を洗う時など、ふとした拍子で見つかることがありますが、
症状には様々な形状や範囲があります。
代表的な症状は、いわゆる「10円はげ」のような一か所が丸く
脱毛するパターンで、目にしたことがある方も多いと思います。
しかし、複数箇所にできる場合や、耳の周りや後頭部、おでこから症状の来る
「蛇行型」、重症化したものでは円形の域を超え、頭髪のすべてが抜ける「全頭型」、
全身の毛が抜ける「全身型」など様々なタイプがあります。
発症に特に男女差などなく、赤ちゃんから高齢者まで幅広い年代で起こります。
精神的なストレスが原因と思われがちですが、近年では遺伝的要因によるもの
との見方が強く、約1割の方で家族内発症があるそうです。

また、花粉症やアトピー性皮膚炎など、免疫性疾患との関わりが深いことも
分かってきています。
出産や身体的疲労などの体調面がきっかけとなることもあるようです。
原因については様々な説がありますが、現在のところ
リンパ球が自身の成長中の毛根を攻撃し、破壊してしまう自己免疫疾患
であるという説が最も有力です。
治療面についてですが、患部が小さく単一の場合、何もせず放っておいても
約80%の方で自然と治るようです。

また、単発型や融合していない多発型では、「ステロイド外用剤」
を用いることがあります。
ステロイド剤はアトピー性皮膚炎や蕁麻疹の治療において、
抗炎症作用によってかゆみなどの症状を鎮める作用があります。

一方で、円形脱毛症の場合はステロイドの持つ免疫抑制作用により、
異常な働きをするリンパ球の攻撃を抑える効果が期待されています。
治療に用いるステロイドランク(ステロイドの強さ)としては、
「strong」以上の強めのものが用いられています。
剤形については、軟膏やクリーム剤、べたつきが気になる方には
ローションタイプと、3つのタイプがあります。

市販のかゆみ止めなどにもステロイドを含むものがありますが、
こちらは適応外ですので、医療機関を受診されてみてください。