美容皮膚科でしわ取りと花粉症治療が一緒にできるって本当!?
しわの治療として知名度が高くなったボトックス!
しわだけでなく、多汗症やエラの張った顔に注入すると小顔効果も期待できるなど
悩みに応じて様々な用途で使用されています。
そんなボトックスが花粉症の治療に使用されているのをご存知ですか?
ボトックスとは、正式名称を「ボツリヌストキシン」といって
ボツリヌス菌が生み出す複合体毒素です。
神経細胞に情報を伝える「アセチルコリン」という物質の分泌を抑える働きがあり、
ボトックスを注入することで、筋肉の動きを弱め、筋肉の収縮を抑制します。
この筋弛緩作用により、医療の現場では痙攣などの症状に使用されてきました。
今、このボトックスが皮膚科や美容皮膚科などで花粉症治療に使用されています。
=施術方法=
病院ごとに少しずつ異なるようですが
【タイプ1】ガーゼにしめらせたボトックスを鼻に10分程度入れておく方法
【タイプ2】鼻腔に薬液を注入し、10分程度飲みこまずに待つ方法
こちらの2タイプの方法で行うところが多いようです。
=効果と特徴=
【施術時間】
10~15分程度
【効果】
1回の治療で1~3週間程度
ボトックスによる神経伝達物質の放出ブロックさせ、鼻粘膜の興奮を抑えることで(副交感神経を抑止)、花粉症による鼻水・鼻づまりを改善します。
【特徴】
・針を使わない治療法のため、痛みやダウンタイムがない
・花粉症の症状が出てからも治療が可能
・即効性がある
・抗アレルギー薬の内服と併用できる
・治療時間が短い
=料金=
¥12,000~¥16,000程度
初診料が別途かかる場合もあり
なかなか頻繁に施術してもらう金額ではありませんが、
コロナウイルスの影響でマスクが不足していることや
くしゃみ鼻水に過敏に反応してしまう今の世の中の雰囲気を考えると
即効性を感じられるボトックス点鼻を一度試してみても良いかもしれません。
ただし、認可外適用ですので、医者の裁量で行われている治療です。
そのことを十分理解したうえで、医師からきちんとした説明を聞き、
納得したうえで施術を受けることが大切です。