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プレ更年期を知る!30代からの女性ホルモン

『プレ更年期』という言葉をご存じですか?

一般的に更年期を迎える40代半ば~50代半ばの方ではなく
30代後半~40代前半に「のぼせ」「イライラ」「めまい」といった
更年期と似た症状を感じる女性が増加しており、
この現象を『プレ更年期』と呼んでいます。
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■卵母細胞の減少による体の変化

女性が一生で排卵する卵子の数は400個~500個程度です。
実は、出生時の女児は100~200万個の卵子の元である卵母細胞を持っています。

その後、月経が始まると1個の卵子が排卵されます。
しかし排卵されたものだけでなく1回の月経周期では約1000個ほど卵母細胞が失われます。

出生時100~200万個あった卵母細胞は、10代で約30万個、20代で約10万個、30代で約2~3万個と
加齢により数が減少していきます。
特に35歳を過ぎたころから急速に減少し、50歳ごろにほぼ全てがなくなると言われ
卵母細胞の減少や、卵巣の機能低下により閉経がもたらされます。

卵母細胞が急速に減少する時期は、女性ホルモンの分泌の減少時期にも当てはまります。
女性ホルモンが減少すると、自律神経のバランスが乱れ、様々な不調が現れるようになります。
この不調が現れ始める時期が、ちょうどプレ更年期に当たるのです。

■プレ更年期はじまりの症状

・月経の周期が短くなってきた
・月経の周期が乱れ、予定より早くなったり遅くなったり一定しない
・経血量が多い、少ないとムラがでるようになった
・首から上に汗をかきやすくなった
・腰や手足が温まりにくくなった
・疲れやすくなった
・頭痛や肩こり、めまいの頻度が高くなった
・寝つきが悪かったり、眠りが浅くなった
・以前より気分の上がり下がりが大きくなった

■医療機関での受診をおすすめする場合

症状がつらく、日常生活に支障をきたす場合は、
思わぬ原因が隠れていることもありますので早めに受診しましょう。

頭痛や肩こりなどは、体質的に起こりやすい方もいます。
また、ほかの病気が原因で起こる症状に似ていることもあるため
不調が続いている場合は医師の診察を受けることをおすすめします。

=更年期の症状に似た病気の例=
のぼせ、ほてり→バセドウ病、心臓疾患、高血圧
頭痛、めまい→高血圧や脳疾患、神経痛
動悸、息切れ→心臓病、貧血
めまい、耳鳴り→メニエール病

■家庭でのケアをする場合

症状がそこまで重くない場合は、規則正しい生活を軸に
気分転換など、日常生活の工夫で乗り切れる場合はセルフケアで様子を見ましょう。

=女性の不調のための代表的なOTC漢方薬=

【当帰芍薬散】
全身に大切な栄養素を与え、血行を良くするのと同時に、
水分代謝を整えることで余分な水分を体からとり除いて、足腰の冷え症や生理不順を改善します。
効能・効果
体力虚弱で、冷え症で貧血の傾向があり疲労しやすく、
ときに下腹部痛、頭重、めまい、肩こり、耳鳴り、動悸などを訴えるものの
次の諸症:月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、産前産後あるいは流産による障害(貧血、疲労倦怠、めまい、むくみ)
めまい・立ちくらみ、頭重、肩こり、腰痛、足腰の冷え症、しもやけ、むくみ、しみ、耳鳴り

クラシエ当帰芍薬散錠
https://www.igenericstore.jp/product/30001

【加味逍遙散】
体内にたまった熱を冷やします。交感神経が興奮したことによるイライラ、不眠症などの神経症状によく用いられます。
また、自律神経を調整し、イライラやのぼせを鎮めて、血行も促進します。
効能・効果
体力中等度以下で、のぼせ感があり、肩がこり、疲れやすく、精神不安やいらだちなどの精神神経症状、
ときに便秘の傾向のあるものの次の諸症:冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症、不眠症

加味逍遙散料エキス錠クラシエ
https://www.igenericstore.jp/product/30003

【桂枝茯苓丸】
下半身の冷えがとくにつらい方、のぼせを感じる方の生理痛、月経不順、月経異常などを改善します。
効能・効果
比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの
次の諸症:月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症、肩こり、めまい、頭重、打ち身(打撲症)
しもやけ、しみ、湿疹・皮膚炎、にきび

クラシエ漢方桂枝茯苓丸料エキス錠
https://www.igenericstore.jp/product/29999

■変化が起こりやすい時期は、自分のからだを見つめなおす時期

女性ホルモンが減少することで、病気のリスクも高まります。
いつもの健康診断の項目だけでなく、追加で受けておきたい検査項目を挙げてみました。

・子宮がん検査、子宮頸がん検査
・乳がん検査
・経膣超音波検査(子宮と卵巣の検査)
・血液検査/血液一般(血算、生化学)、甲状腺機能、炎症反応、ホルモンチェック4種、腫瘍マーカー
・ストレスチェック